【書評】個別株投資家こそ読むべき!インデックス投資の凄さが理解できる『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』

おススメの書籍

この本で得られる【知見】

この本を読むことで、以下の知識が得られます。

  • 長期インデックス投資の圧倒的な強さ
  • 借金の愚かさ
  • インフレリスクとデフレリスクの正体
  • 財務的に見て、政府はインフレを目指す事が理解できる理由
  • 「経済的に自立している」とは? その具体的な目標額
  • 投資の3段階ステップ(成長、維持、引退後)のポートフォリオ調整
  • アクティブ投資で市場平均に勝てるのは、バフェットのような「選ばれし数人」だけ
  • 暴落は誰にも予測できない(あのバフェットですら!)

株式投資って難しすぎませんか?

 お米が高い、コーヒー豆が高い、酒が高い、スロットは荒い。 数年前と比べて同じような飲食や体験をしているのに、必要なお金がとても大きくなっています。

 これがインフレというものか、と今年30歳の私は初めて実感として知りました。(私と同様にバブル経済の崩壊後に生まれた方も同様な思いかもしれません)

 貴方は「物価が下がって欲しいけど、恐らく難しいだろう」と思っているでしょう。私も同感です。物価が下がることは無いです。 だからこそ、より株式投資の重要度が増して来ましたね。なぜならば、株式投資はインフレリスクをケアする投資だからです。

 けど、株式投資って難しいですよね。PBR、自己資本比率、配当利回り……船に乗ってて一度も耳にすることが無い言葉ばっかりです。意識して勉強しないといけません。

貴方はそもそも投資が好きでしょうか?

 私は大好きです。一日の多くの時間、お金の事を考えています。なので自己啓発本やビジネス書を楽しく読めるのですが、多くの人が「お金のことばかり考えたくない」のも理解しているつもりです。

そんな「考えたくない貴方」にオススメするのが、今回レビューする一冊。

 なぜなら、これは「お金は大切だけど、お金ばかり考えて一生を過ごしたくない!」と言った娘のために、父親が手紙に記して渡したものを纏めた一冊だからです。

 「投資はしたいけれど、投資の勉強はしたくない」という方にピッタリな、恐ろしいほどシンプルな資産形成術が書かれています。

  • 借金はするな
  • 収入の半分は投資に回せ(借金をしてなければ可能なはず)
  • 上場株式全銘柄を対象とするINDEX投資をしろ
  • 株価は誰も想像できない。必ず維持費が安いところにしろ
  • 投資額の4%で1年を暮らせれば、経済的に自立していると言える

 あなたの人生でお金のことを考える時間を減らしたいのであれば、この本一冊だけで良いかもしれません。

 私と同様にお金のことを考えるのが大好きな変態さんは言うまでもありませんね。この本もレパートリーに入れましょう。

「あなたのお金をあなた以上に考える人はいない」 — ジェイエル・コリンズ


今日紹介する作品はこちら

書籍情報

  • 書籍名: 父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え
  • 著者: ジェイエル・コリンズ
  • 和訳: 小野一郎
  • 発売日: 2025.9.3 (Kindle版/改訂版)
    • ※私が読んだものは旧版になります。
  • 価格: Kindle版 1,782円 / 書籍版 1,980円(旧版中古なら700円程度)

【著者の紹介】

ファイナンシャル・ブロガー。1975年から投資を行っている個人投資家。 バンガード創業者ジャック・ボーグルの教えに従ってインデックスファンドに投資し、借金をせず、収入の半分を投資することで経済的自由を手に入れた。
(参考:DIAMOND online

船員ならKindle版一択

 私と同じ船員ならKindle版がオススメ。理由は言うまでもないですよね(荷物にならないから!



そもそも「船員」ほど長期投資家に向いている職業はない

 断言していいです。 私は船員という職業は株主投資家に最も向いている職業だと思っています。

 まだ投資をやったことが無い船員はぜひ、自分の仕事のポテンシャルを知ってください。陸の仕事に比べて結果を出しやすいのですから、勉強した方が良いとは思います。もし船が忙しくて読書も出来ないような会社なら、転職してもいいと思いますよ。


難易度とおススメ度レビュー

1. 投資の事をあまり勉強したくない人

難易度:★☆☆☆☆(極めて易しい)

理由:
書いてあることを実践するのはとても簡単です。「借金はしない」「節約する」「余剰資金をインデックス投資する」。これだけ。 この本だけ買って、この本の通りにすれば大怪我はしないはずです。 出入港を水先人(パイロット)に任せるのと一緒です。 プロ(市場平均)に任せておけばいいのです。

2. 投資の勉強の為に読む人

おススメ度:★★★☆☆(中級者向け)

理由:
  知識会得を目的にしたとき、投資をしたことない人が読むにはおススメしません。まず、専門用語の説明はほとんどありません。 中途入社してきた経験者に「ポート、スターボード、ミジップ、M/E、G/E、P/F」の語句の説明はしないですよね? そんな感じです。

 また、個別銘柄の選定や株価予想の難しさは、実際に体験してみないと素直に受け入れられないかもしれません。 違う初心者向けの本を読んで、1年程度株の売買をしてから読むと、素直に納得できて自分の知識になると思います。 (既にINDEX投資の強さを確信している方は読まなくても良いかと。再確認にしかなりません


私の投資方針(針路)に影響を与えたもの

① 経済的自立とは「選択肢」を持っているということ

 私は元々、経済的安定感があれば選択肢を持てると思っていました。これは『金持ち父さん 貧乏父さん』からの影響です。

 船員の皆さんは恐らく違和感なく理解できると思います。船員は業界全体的に人手不足、圧倒的な売り手市場です。 貴方の心の片隅に「この会社じゃなくてもいいや。その気になれば直ぐに転職出来るだろ」って思いはありませんか?

 これです。その感覚です。 経済的自立を達成すれば、それが「船→船」では無く「船→好きな事」になります。 (私は船の仕事が天職だと思っているので、たとえ経済的な自立を達成しても変わらずに機関士してると思いますが笑)

 何はともあれ、選択肢があるということは「余裕」を与えてくれます。 余裕が無い時に警報が鳴って上手く判断が出来なかった経験を持つ機関士は多いのではないですか? 私は沢山言われました、「落ち着け」って。

② 質素に暮らす事を覚えれば目標金額は下がる

 実家暮らしの新卒の頃と、結婚して賃貸暮らしの今では、必要な生活費が違います。 物を買う時やサービスを受ける際は「これは本当に必要なのか?」と考えるのが大事ですね。

(10月にスロットで失った7万円を思うと心が痛いです。優待株もう1個買えたなぁ……)

③ 株の値動きは誰も予想できない

 「ちょっと値が下がるのを待とう」という考えは辞めました。 今の株価で自分が決めている配当利回りを超えているなら迷わず買うべきです。 多少船速が落ちていたって、コース(銘柄)が間違いなければ必ず目的地に着くのですから。


債券を持つことはデフレリスクのケア。つまり…

 私がこの本を読んでより強くなった考えは、「投資は株式を長期で保有し続けるのが正解」という確信です。

 本には「デフレをケアするのであれば債券を買うとよい」とあります。 しかし、ここで逆に考えてみます。

今、日本で一番の債務者は誰でしょう?

そう、日本政府です。

 政府は巨額の国債(借金)を抱えています。返す側からすれば、インフレ(物価上昇=貨幣価値の下落)の方が、実質的な借金が減って楽になります。 日銀も「インフレを目指す」と宣言しています。

つまり、「物事を決める人間(政府・日銀)がインフレを願っているのです。 インフレが進めば企業の利益額は大きくなり、株価は上がります。だからこそ、私たちは現金や債券ではなく、株式を持つべきなのです。


まとめ:それでも私が「個別株」を選ぶ理由

 この本を読むことで、INDEX投資の合理性が理解できました。個別株を能動的に売買する投資がINDEXの利益に勝てない事も理解できました。私はウォーレン・バフェットでは無いからです。

 でも、私は「株を自分で選んで、自分で売買する」事を改めて選びました。

 それは私が”なぜ株式投資をするのか”の理由に絡んで長くなっちゃうので割愛しますが、それでも得ることが多い一冊でした。

 もし、これを読んでも尚、「個別投資家」という修羅の道に進みたいと思った貴方はぜひ、私と共に精進しましょう。

 投資はシンプルに行いましょう。 桐谷さんが「損切はしない」と言ったように、私も握力を高めてホールドし続けます。


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