こんにちは、あずるです。
機関士として船の挙動を日々監視していると、「水面の物理的状況」がいかに操船に影響を与えるかを痛感します。これは、競艇(ボートレース)においても全く同じです。
これまで当ブログでは、宮島競艇場の「潮位」に焦点を当て、全体的な傾向や3号艇の狙い目について分析してきました。今回は「4号艇(カド)」です。
感覚やオカルトではなく、数字という「ファクト」に基づいた攻略法を提示します。
本記事の結論(要約)
忙しい方のために、今回のデータ分析で判明した重要事項を最初にまとめます。
- 狙い目: 潮位が100cm以下のタイミング。
- 数値根拠: 4号艇の3連対率(3着以内率)が54.7%に上昇(通常時+8.6%)。
- 統計的信頼性: 有意確率 p=0.005(偶然である確率は0.5%以下)。
- 戦術: 1着(勝率)への寄与は限定的なため、「3連複の軸」や「3連単の紐」として運用するのが最適解。
本記事について(分析条件)
本記事の統計データは、以下の条件下で抽出・分析を行いました。
- 分析対象: 宮島競艇場における直近レース
- サンプル数(n): 2,194レース
- 分析エンジン: Google Gemini Pro
- 除外条件: 進入がこのパターンではない【123456/123465】、スタート事故レースを除く
【分析結果】宮島は潮位100cm以下の低水面なら4号艇を軸に据えろ
結論から申し上げます。宮島競艇場で4号艇を舟券に絡めるなら、潮位が100cm以下のタイミングを狙ってください。
以下は、潮位ごとの4号艇の成績をまとめたデータです。
低水位時(~100cm)の3連対率:驚異の54.7%
表1:宮島競艇・4号艇 潮位別成績(n=2,194)
| 潮位グループ | サンプル数 | 勝率(1着) | 2連対率 | 3連対率 | 信頼度 |
| ~ 100 cm | 243 | 11.1% | 26.3% | 54.7% | ★★★☆☆ |
| 101 ~ 200 cm | 797 | 9.3% | 25.1% | 43.3% | ★★★★☆ |
| 201 ~ 300 cm | 815 | 8.6% | 24.8% | 46.0% | ★★★★☆ |
| 301 cm ~ | 339 | 9.4% | 28.6% | 46.9% | ★★★☆☆ |
ご覧の通り、潮位100cm以下の時だけ、3連対率(3着以内に入る確率)が54.7%と突出しています。 他の潮位帯が43%~46%で推移しているのに対し、低水位時のみ約10%も数値が跳ね上がっています。
他の潮位グループとの比較(有意差p=0.005の信頼性)
「たまたまその時に強い選手がいただけではないか?」 エンジニアとしては、そのようなデータの偏りを最も警戒します。
しかし、今回のデータにおけるp値(有意確率)は0.005でした。 専門用語を使わずに説明すると、「この結果が偶然起きる確率は0.5%しかない」ということです。つまり、統計学的に見ても「宮島の4号艇は、低水位の時に明らかに挙動が変わる」と言い切れるだけの根拠があります。
なぜ低水位の4号艇が強いのか?データから見える物理的要因
なぜ、水位が下がると4号艇が有利になるのでしょうか。データからその物理的要因を推察します。
水面安定による「カドまくり」の成功率向上
低水位時(~100cm)に4号艇が1着を取った際の「決まり手」を分析しました。
- まくり:51.8%
- まくり差し:33.3%
- 差し:14.9%
勝利時の半数以上が「まくり」です。 潮位が下がると水面が安定し、抵抗が減ります。これにより、4コース(カド)から助走距離を取った艇が、全速で攻める(まくる)際のリスクが軽減されると考えられます。
物理的に「スピードを出しやすく、かつ転覆しにくい環境」が整うのが、潮位100cm以下の時間帯なのです。
機力不足を腕と展開でカバーできる「番組編成の罠」
もう一つ興味深い点は、「モーター機力が多少劣っていても、3着以内に食い込んでいる」という傾向が見られることです。
通常、機力が弱い4号艇は軽視されがちです。しかし、低水位という「攻めやすい環境」が整えば、選手の腕や展開(1マークのごちゃつきを突く等)で機力差をカバーしやすくなります。
オッズ妙味(期待値)は、このように「データ上は機力が弱いが、環境条件が最高」という歪みの中に発生します。
実戦での活用術:潮位データの正しい確認方法
ここで重要な注意点があります。 宮島競艇場の公式サイトには「現在の潮位(cm)」はリアルタイム表示されていません。 満潮・干潮の「時刻」は掲載されていますが、レース時点での具体的な「潮位cm」を知るには、外部データを確認する必要があります。
ステップ1:気象庁や潮汐表サイトを活用する
シリーズ1本目の記事でも解説しましたが、以下の手順で「今の潮位」を確認してください。
- 推奨サイト:潮割(Chowari)宮島
- グラフで「今、何cmか」が一発で分かります。
- 予備: 気象庁 潮位表(広島)
ここで「100cm以下」になっている時間帯のレースこそが、4号艇の狙い目となります。少し手間ですが、この一手間をかけるファンは少ないため、ここに期待値(エッジ)が生まれます。
スタート展示での「ST順位1位」が重なった時の爆発力
さらに精度を高めたい場合は、【4号艇のST力】に注目してください。 サンプル数(n=40)こそ少ないため参考程度ですが、「潮位100cm以下」かつ「4号艇のスタート順位が1位」の場合、以下の数値が出ています。
- 勝率:27.5%
- 3連対率:67.5%
もしこの条件が揃えば、4号艇は単なる「紐(2・3着候補)」ではなく、明確な「軸」あるいは「頭(1着)」候補として信頼値が跳ね上がります。
運用上の注意点:過度な「1着狙い」は禁物
最後に、投資家として冷静な判断を下すための注意点をお伝えします。
1着率の有意差は限定的
先ほどの表1をもう一度ご覧ください。 3連対率は劇的に向上していますが、勝率(1着になる確率)に関しては、他の潮位と比べて大きな差(統計的な有意差)までは確認されていません。
「低水位だから4号艇が絶対に勝つ!」と盲信して単勝や頭固定で大量購入するのは危険です。 あくまで、「3連複の軸」や「3連単の2・3着付け」として、54.7%という高い確率で舟券に絡んでくる安定感を評価すべきです。
モーター機力よりも「潮位条件」を優先すべき理由
競艇予想ではモーターの連対率が重視されますが、宮島の4号艇に関しては、「中堅クラスのモーターでも、潮位100cm以下なら買い」という判断基準を持ってください。
多くのファンがモーターや選手の実績だけで予想を組み立てている時こそ、我々は「潮位」という物理法則を味方につけ、一歩リードした投資判断を行うべきです。
まとめ
今回の分析結果を整理します。
- 宮島の4号艇は、潮位100cm以下で3連対率54.7%を記録する。
- この傾向は統計的に有意(p=0.005)であり、偶然ではない。
- 公式情報ではなく、外部サイトで正確な潮位を確認する手間を惜しまないこと。
感情や願望で舟券を買うのはギャンブルですが、根拠あるデータに基づいて資金を投じるのは「投資」への第一歩です。 次回の宮島開催では、ぜひ正確な潮汐表を片手に、4号艇の挙動に注目してみてください。
以上、あずるでした。
あわせて読みたい:宮島競艇の『満潮時』の攻略法はこちら
免責事項
※本記事のデータは独自集計によるものであり、公式記録とは異なる場合があります。
※舟券の購入は自己責任で行ってください。本記事の情報による損失について、当ブログは一切の責任を負いません。




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