【8214】AOKIホールディングス:投資判断に必要な情報収集

株式投資
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 どうも、あずるです。

 今回の記事は私が「AOKIホールディングス」の株式を購入するか検討した時に作成した資料を、そのまま投稿しようと思います。

 ちなみに、ここまで調べましたが、諸事情で現金が必要になり、まだ投資出来ていません。次の夏のボーナスで買いたいな…と思っています。


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はじめに

 紳士スーツ量販店シェア2位のAOKIが主軸のAOKIホールディングス。実はネットカフェ「快活Club」の経営も行っています。今回はそんなAOKIホールディングスの株式を購入するか検討する為に事業内容を調べました。

調査期間は2015年期末から2025年期末の10年間になります。

株主還元

配当は業績に応じて減配もあります。記事作成時点では配当利回りは4%近くあります。

配当性向は最低26.2%から最高128.4%で平均73%程度でした。

株主優待あります。AOKIと快活Clubの割引券です。ブライダル関係もあります。


グループ構成会社

会社名セグメント資本金(持株比率)
株式会社AOKIファッション事業1億円(100%)
株式会社快活フロンティアエンターテイメント事業1億円(100%)
株式会社ランシステム(証券コード:3326)エンターテイメント事業1億円(55.4%)
株式会社ランセカンド
(上記ランシステムの子会社)
エンターテイメント事業
アニヴェルセル株式会社ブライダル事業1億円(100%)
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事業説明

株式会社AOKI

紳士服・婦人服及び服飾品並びにファッション商品の企画販売

ブランド

AOKI郊外のロードサイドを主としたチェーンストア方式で直営店舗を展開。
ORIHICAショッピングセンターを中心に新しいビジネススタイルを提案するお店。
SizeMaxメンズ・レディースの2L~8Lまでのカジュアルをはじめ、スーツ・フォーマル、シューズやベルトといった小物までを取り揃える、大きなサイズの専門店

株式会社快活フロンティア

シェアリングスペース、カラオケルーム、セルフトレーニング施設等の運営

ブランド

快活Clubネットカフェ。店舗数圧倒的な大差で業界1位。
コート・ダジュールカラオケ事業。南仏のリゾート気分で楽しむカラオケ
FiT2424時間年中無休フィットネスジム

株式会社ランシステム

複合カフェ「自由空間」等の経営に加え、システム事業と不動産事業を行っている。

株式会社ランセカンド

インターネットカフェ店舗運営

アニヴェルセル株式会社

 ウエディング事業及びそれに付随する業務を行っている。カフェ事業やイベント・パーティ事業も。プロポーズプランナーが在籍しており、プロポーズの演出からサービスを提供している。「プロポーズ→結婚式→記念日レストラン」と一生にわたってお客さんに価値を提供できるのが理想か?

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財務状況

自己資本比率は優秀水準

 自己資本比率は連結だと60%台でAOKIホールディングス単体だと70%台と安定的な経営をしていることが伺えます。

キャッシュフローは大体「+、-、-」と健全。フリーキャッシュフローも大体プラス。現金もしっかり保有しており概ね問題ないでしょう。

まず、各種CF状況を確認します。コロナ期も合わせて営業CFは常にプラス域です。

 2015年と2021年は財務CFがプラスと借入を行っていますが概ね問題ないと思います。また、投資CFはコロナ影響か2022年はプラス域ではありますが、それ以外はマイナスと投資もしっかり行っています。

合わせて、フリーキャッシュフローもコロナで甚大な影響を受けた2021年以外は全てプラス域と健全なキャッシュフローをしていると判断して良いでしょう。

 そして、期末時点での現金も営業CFの1.5倍から2倍程度保有しており、保守的な資産運用なのが伺えます。

短期的な倒産リスクは小さい

 最初に短期的な安定性を確認します。流動資産と流動負債の関係を見ました。すべての年で「流動資産>流動負債」となっており、流動倍率はコロナ前は2倍無い程度でコロナ明けからは1.6倍程度で推移しています。

 また、流動資産から棚卸資産を引いた当座資産を用いる”当座倍率”ではコロナでの短縮営業の影響を色濃く受けた2021年以外は全て1倍を超えており安全域だと思われます。

 また、毎年の利払いも3億円程度で営業利益からみると数%程度と小さいため借金による影響は小さそうです。

コロナで落ちた体力は回復したと思っていいと思う。

 本業の稼ぐ能力を確認します。営業CFは先に説明した通りすべての年でプラス域でした。営業利益についてはコロナの影響で2021年はマイナスでその他の年はプラスとなっています。

 また、経常利益がマイナスだった2021年から徐々に営業利益が増加しており、2025年はコロナ前の2017年水準程度まで回復しています。

 営業利益率に関しても徐々に回復傾向で2025年では8%程度の水準まで戻っています。(これは業界1位の洋服の青山より良い水準)

 業界全体のポテンシャルは頭打ち感はありますが、安定的な経営が出来る状態まで戻ったと判断して良いと思います。


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経営に与える影響が大きいセグメントはどれ?

年々エンターテイメント事業の影響力が強くなっている。

 各年のセグメントごとの利益を積立グラフにしてみました。2015年では6割強がファッション部門で残りをアニヴェルセル・ブライダル事業とエンターテイメント事業が半分ずつで割っており、エンターテイメント事業は全体の2割程度という状態でした。

 次に2025年を見てみましょう。ファッション部門は5割程度と低下したなか、エンターテイメント事業事業は4割程度まで影響力を伸ばしています。ブライダル事業はコロナから少し元気がありません。

 ですので、現状AOKIホールディングスは「ファッション部門」と「エンターテイメント事業」が主な産業だと分かります。

ファッション部門の影響度が高いのは「AOKI」

 では、AOKIホールディングスの利益の半分を誇るファッション部門について詳しく見てみましょう。現在ファッション部門では郊外大型店の「AOKI」ショッピングセンターでの出店を主とした「ORICHICA」、それに大きいサイズを専門に扱う「SizeMax」の3種類の店舗があります。有価証券報告書でAOKIとORICHICAの店舗数が記載されていましたので纏めてみました。

 上記のとおり店舗数の8割程度は「AOKI」です。ちなみにですが、営業利益を店舗数で割ったところ、1店舗当たり年間1,400万円程度の利益を出していることが分かりました。(従業員あたりでは年間200万円程。)

 店舗数は年々少なくなっており、規模が小さくなっているのが心配です。

スーツ業界は全体的に市場縮小傾向あり。業界3位の”はるやま”は苦しそう。コロナ明けてからは王者青山との差が小さくなってきて面白くなっている。

 比較対象はスーツチェーン店王者の「青山商事(8219)同3位の「はるやまHD(7416)になります。それぞれの衣料部門の数値を引っ張ってきました。

 店舗数はコロナを境に減少傾向。これは大手3社全てで同様の傾向が見られますので「市場全体が縮小傾向」と判断しても良さそう。これはコロナでテレワークが普及してオフィスに行く人が減って、スーツが売れなくなったと納得できる話です。

 ただ、3社ともここ3年は店舗数が横這いですので、ここら辺が底と見ることも出来るかもしれません。

 次に各社の売上高を見ていきます。どの年数を見ても青山商事が頭抜けています。2015年で見るとAOKIホールディングスのファッション部門の売上高は1,126億75百万、青山商事は1,791億7百万と凡そ1.6倍程度の差をつけられています。

 ちなみに営業利益の差はもっと顕著で2017年のAOKIホールディングス81億67百万のところ青山商事は194億64百万と2倍以上の差があります。圧倒的強者

 ただ、この差が最近小さくなっています。2025年の売上高を比較してみましょう。AOKIは1,026億21百万で青山は1,331億9百万と1.3倍程度まで接近しており、営業利益に至ってはAOKIが86億90百万、青山は89億27百万とほとんど差がありません。ちなみに”はるやま”はコロナ明けから営業利益が上向いていません。売上高もAOKIと青山は少しずつ上昇しているなか、はるやまは下がっています。結構苦しそうです。

 スーツ市場は今後も縮小していくかもしれません。ただ、冠婚葬祭や重要な仕事ではフォーマルな服装が求められるのは無くならないでしょうから、必ずどこかで底を打つでしょう。また、服は結局流行があります。私服で会社行くよりスーツの方が服装を考えなくて楽という人も一定数いるでしょうから市場が消滅することはあり得ないと考えて良いと思います。

 その底を打った時に市場の中でどれほどのシェアを握れているかが大切だと思いますので、AOKIが青山に引き離されていない事はポジティブに見て良いでしょう。

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エンターテイメント事業で影響が強いのは「快活Club」。カラオケ事業は縮小傾向

 エンターテイメント事業はカラオケ事業と複合カフェ、そしてトレーニング施設の3つになります。それぞれの売上高などは記載が無かったので店舗数から影響力を図りたいと思います。

 以下の表を見てもらえたら分かると思いますが、ここ10年で快活Clubの店舗数は260店舗から492店舗と2倍近くまで急増しています。ただし、その快活Clubもここ5年ほどは店舗数がそれほど変わらず、天井付近まで来てしまったのかもしれません。

 ちなみにですが、快活Clubの店舗数はネットカフェ業界の圧倒的一位の499店舗です。二位は81店舗と独壇場といって差支えないでしょう。また、二位の”自由空間”はAOKIグループの会社です。業界首位と二位が同一グループですので、正しく”他の追随をゆるさず”の状態と言えます。

(現在の店舗数を比較してあるランキング記事から各数値を引用しています)

ネットカフェ11社・店舗数ランキング!県ごとの店舗数も分かる!(他サイトリンク)

 カラオケ事業は年々縮小中。他の競合他社との戦いにリソースを使わずにシェア一位の快活clubにリソースを注いだ形か?恐らく今後も店舗は減少傾向でしょう。

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まとめ

 これまでのセグメントの利益と店舗数からAOKIホールディングスは「AOKI」と「快活Club」の会社と言えるでしょう。

 この2種類のブランドが今後どうかが会社に左右されるわけですが、「AOKI」に関しては紳士服で王者青山に迫っており、紳士スーツチェーン店ではこの2社がずば抜けてシェアを握っているので健全な経営をしている限り市場から退場させられることは無いでしょう。

 「快活Club」に関しては圧倒的なシェア1位ですのでサービスの改悪をしなければ何ら問題なく市場に生き残れると思っています。

 また、財務状況も健全です。コロナの時でも、それほど事業存続に影響が出るほどでは無かったので、短期的に経営不振になって倒産することも無いでしょう。

 財務状況が良く、サービスも私自身目線で見て素晴らしいものだと感じていますので、長期的に利益を生み出してくれると信じています。

 以上、あずるでした!

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